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【半導体式】
 真空管式と比べ多くの利点があります。
 
消費電力40%削減
 発振効率が95%以上と高いため、大幅な省エネ、
 CO2削減が可能です。
 
予熱時間が不要
 真空管式のように予熱時間を必要としないため、高
 い生産性を確保できます。
 
消耗品コストが不要
 
 真空管は数年に1度の交換が必要でランニングコス
 トを増加させる要因となります。こののような消耗
 品コストが不要です。
 
設置スペースが小さい
 
 真空管式と比べ80%程度の設置面積で、スペー
 スを有効活用できます。
 
冷却負荷が小さい
 
 真空管式と比べ1/3程度と小さな冷却負荷です。
 

 

【自励式発振回路】
半導体式の電源の多くは他励式を採用しているため発振周波数範囲が狭いという欠点がありました。真空管式と同じ自励式発振回路を採用し、発振周波数の範囲を広くとることに成功し、汎用性の高い電源を開発しました。
 

<発振原理> 

発振回路は真空管方式で多く用いられる、自励型のコルピッツ式を採用しています。

 

【仕様】
 

 

定格高周波出力

 

kW

電源容量

3相200V~400V

kVA

発振周波数

※注1

kHz

冷却水量

※注2

L/min(0.3MPa)

 25  31  20~200 20+α 
50 62 20~200 20+α
75 93 20~200 25+α
100 124 20~200 35+α
125 155 20~200 45+α
150 186 20~200

50+α

 

注1:発振周波数は定格高周波出力に対して一周波数をご指定ください

  :発振周波数は20kHz未満や200kHz超過も製作可能です。ご相談ください。

注2:電源電圧・加熱仕様(伝送損失の増加)により増加します。

 

 

 

<半導体式高周波誘導加熱電源の特徴>

「半導体式高周波誘導加熱電源」は発振効率が良く、基本的に消耗品がないため、急速に普及が進んでいます。しかし「半導体式」のものの多くは、もともとは周波数変換を行うために開発された「インバータ」回路を応用しているため、一般に外部から発振周波数を制御する他励式発振回路を使用しています。そのため唯一の欠点として、加熱処理物の形状・材質等、加熱(負荷)条件が一定の範囲を超えると発振不能となることがあり、条件を狭く限定する必要があります。

                                 <一般の半導体式の発振原理>

 

<真空管式高周波誘導加熱電源の特徴>

「真空管式高周波誘導加熱電源」は負荷回路の固有振動周波数により発振する自励式発振回路が用いられています。そのため負荷条件を幅広く設定することができる汎用性の優れた発振回路方式であるため、導入後20~30年経過した装置が今でも数多く稼働しています。

しかし次のような欠点も多く、半導体式のメリットと真空管式の使いやすさを組み合わせた電源の開発が期待されていました。

 

・発振効率が60%以下と低い

 (高周波出力150kWでは消費電力250kW)

・フィラメントの予熱が必要となり、装置の立ち上

 げに時間が必要

・真空管の製造メーカーは4社(国内1社、海外3社)

 しかなく入手困難かつ高価格

 (150kWクラスで250万円)

・真空管の寿命が短い(1万時間前後)

・高電圧(陽極電圧dc15kV)のため装置が大きくな

 り広い設置スペースが必要

・多量の冷却水が必要で、大型チラーが必要となる

 (高周波出力150kWで冷却水流量150L/min)

<真空管式の発振原理>

 

 

そこで「真空管式」と同等の汎用性を有し、「半導体式」の利点を兼ね備えた

 

           「高汎用型半導体式高周波誘導加熱電源」

 

を平成21年度ものづくり中小企業製品開発等支援補助金の「試作開発等支援事業」を活用し開発しました。

 

 

 

日電高周波株式会社

〒205-0023 東京都羽村市神明台4-5-27

TEL:042-579-1771

FAX:042-579-2229

e-mail:salenichico.com(迷惑メール防止のため@を画像としています。@をご入力ください)

 

日電高周波株式会社 webサイト

http://www.nichico.com/

 

 

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