5900Kの超高温物体である太陽からは、多量のエネルギーが放出され、そのうち地球に届くのはほんの僅かですが、地球上のあらゆる生命活動の源となっています。太陽からのエネルギーのうち半分以上は見える光(可視放射)として到達していますが、右図のハーシェルの実験に示されるようにそのほかに眼に見えない2種類の光も届いています。
- 1)一つは1割弱ですが、光より波長の短い紫外線(紫外放射)で、日焼けを起こす働きがあります。
- 2)もう一つが光より波長の長い赤外線(赤外放射)で、全体の4割近くを占めています。これを受けると温かさを感じるので「熱線」ともいい、天日干し、日向ぼっこの主たる熱源でもあります。
このような太陽からのすべての放射の実体は、ある特定の波長域の電磁波の伝播です。
電磁波にはこのような放射のほかに、ラジオ波やマイクロ波、あるいはX線やガンマ線など様々な種類がありそれぞれに利用されています。これらは全て光の速度で伝わりますが、波長(振動数)によってその呼び名が違い、特性・作用が異なり、下図のように区分されます。
さらに赤外線は上図の如く近赤外線と遠赤外線とに区分されます。
近赤外線
波長が0.76μm~3μmの赤外線を近赤外線といいます。フィラメント等の2000℃程度の高温の物体からは、光とそのほかに波長の短い近赤外線が放射され、これを利用したのが近赤外ヒーターです。
遠赤外線
波長が3μm~1mmの赤外線を遠赤外線といいます。数百度から1000℃程度のヒーターからは、目に見える光はあまり発せられず、主に波長の長い遠赤外線が放射されます。
さらに遠赤外加熱について詳しく説明します。(詳細は、3ページ)

















